今日のクリップ

Windows7

下位互換モードの実装
  • MS、「Windows 7」に「Windows XP Mode」を追加へ--旧アプリも利用可能にニュース - CNET Japan
  • この製品に詳しい情報筋によると、このアプリケーション互換モードは、Microsoftが2003年にConnectixから買収した「Virtual PC」技術をベースに開発したものだという。
  • XPモードはWindows 7に標準搭載されるのではなく、「Windows 7 Professional」「Windows 7 Enterprise」「Windows 7 Ultimate」の各エディションの購入者に、無償でダウンロード提供される予定
  • 下位互換性はどこまで保証されるのか?
  • Vistaで死亡したデバイスドライバや常駐プログラムも問題なく動作するのか?
  • 仮想環境は、どこまでWindows7のコンソールと一体感を持って動作できるのか?

 いずれにしても、今後の続報を見ていく他ないね。

組み込みWindows

 もともと、Windows系の組み込みOSには、二つの系統がある。
 一つは、Windows XPを含むNT系に属するものと、組み込み機器のために一から作られた系統。

  • いまさら聞けない Windows XP Embedded入門(1-3) − @IT MONOist
  • 現在、マイクロソフトは組み込みデバイス市場に向けて大きく分けて2種類のOSを提供している。
  • 1つは、「Microsoft Windows XP Embedded」(以下XP Embedded)である。XP Embeddedは、Windows XP Professional(以下XP Professional)のすべての機能を1万個以上のコンポーネントに分割したOSである。必要なコンポーネントを組み合わせて、独自仕様のWindows XPデバイスを作成できる。
  • XP Embeddedと並ぶもう1つのOSが「Windows CE 5.0」
  • Windows CEはWindows XPベースではなく、機能がすべてコンポーネントで構成されている。高度なネットワーク環境、多彩なマルチメディア機能などのコンポーネントを必要に応じて組み合わせることにより、XP Embeddedよりもさらにフットプリントの小さなOSを作成できる。

 といったあたりを踏まえて。

  • 解説! Windows Embedded Standard 2009の新機能 ノウハウ(Tips)
  • いわゆる“インクリメンタル・アップデート”でありながら、製品名を変更したことで新製品としてリリースされたWindows Embedded Standard 2009ですが、従来のWindows XP Embeddedとの違いは、OSのアーキテクチャや開発環境ではなく、主に以下の3つになります。
    • インストールと環境構築
    • Windows XP Service Pack 3
    • 新たなコンポーネントの追加
  • ご存じのとおり、Windows XP EmbeddedはPCのように「Windows Update」を利用できません。また、「Windows Server Update Services(WSUS)」などによるアップデート運用を行っていない場合、OSは開発・ビルドを行った時点のモジュールでイメージが固定されてしまいます。こうしたこともあり、今回のWindows Embedded Standard 2009では、ビルド時にWindows XP Service Pack 3と同等のセキュリティパッチが適用されるため、セキュリティが向上しています。
  • 前バージョンのWindows XP Embedded SP2 FP2007では、Windows XP Embedded SP2のインストールCD8枚とWindows XP Embedded SP2 FP2007へのアップグレードCD1枚の合計9枚をシステム構築に使う(中略)今回、DVD1枚になった

 ここで、Windows Embeddedシリーズには、

  • Silverlight 1.0
  • Remote Desktop Protocol 6.1

がラインナップとして加わった。
 Silverlightとは、マイクロソフトがFlashに対抗するために作っているもの(すごい雑な説明)。
 Remote Desktopというのは、離れた場所からコンピュータを操作する機能(これもひどい)。
 Windows Embeddedじたい、PCのフルセットを組み込み機器に導入可能というのが売りなわけだが、最新レベルの(たとえばWeb関連の)機能を組み込み機器に導入できるというわけだ。

LTE

KDDI(au)の次の一手
  • KDDI,LTE導入前に現行方式Rev.Aのマルチキャリアによる高速化を検討:ITpro
  • 次世代携帯電話システムとして採用を表明しているLTE(long term evolution)の前に,現行のCDMA2000 1x EV-DO Rev.Aをマルチキャリア化したシステムの導入を検討していることを明らかにした。
  • はこれまで本誌のインタビューなどで,現行EV-DO Rev.Aを改良した,下り最大73.5Mビット/秒,上り最大27Mビット/秒のEV-DO Rev.Bを採用しないことを表明していた(中略)だがそうなると,同社がLTEを導入する2012年までは,下り最大3.1Mビット/秒,上り最大1.8Mビット/秒の現行Rev.Aのままとなり,HSPA技術などで段階的に速度を向上している他社と比べて,システム面で見劣りする。
  • Rev.Aのマルチキャリア化について,現段階で3GPP2で標準化された技術ではないという。だが小野寺社長は,「KDDI以外にも導入したいという通信事業者は世界にいる。自ずと標準技術になるのではないか」との見通しを語った。

 ひょっとして、LTE(次世代携帯電話)の登場まで我慢するつもりかと見られてたところに、既存技術を応用した高速化という戦略を打ち出した模様。
 この戦術、背後には第3世代前夜と同じような発想が窺い知れる。
 当時、主流となると見られていたのは、ドコモとVodafone(当時)が採用したW-CDMA*1。この方式は、比較的シンプル(つまり設置コストが節約できる)代わりに、既存設備(当時の携帯電話網。PDCという)と別建てで運用しなければならない。
 auが選択したのは、CDMA2000。比較的、当時の現行設備(CDMA)からの移行が簡単と言われていた。移行が簡単と言うことは、初期投資を抑えることができ、第3世代での競争でアドバンテージになる、と考えられていた。

報道機関の公共性とフェアネス

 アサヒ的にも、商売敵ということもあり報道してるってだけなんじゃないかね?

余談となるけれど

 上の記事につけたぼくのブコメから一部を引用する。

属性を以て発言を評価する、まさしく差別主義者の鑑というべきそんなはてなータチ爆釣のヨカーン

 ぼくの持論として、「おまえが言うな」「お前が言うな」タグの使用には慎重であるべき、というものがある。
 それは、上のブコメにもあるように、「お前が言うな」と言うタグを使うときは、殆どの場合発言に対する評価が発言者の属性に左右される可能性があるからだ。
 特に、はてな村の村民からは蛇蝎のごとく嫌われている橋下府知事に関するネタでは、殆どの場合属性叩きが観測されるとみて間違いないだろう。
 属性叩きというのは、そもそも差別感情の発露である。属性叩きする奴は、間違いなく差別主義者と看做して間違いない。
 属性叩きを回避しつつ、「おまえが言うな」「お前が言うな」と言うのは、案外難しい。

中国、ソースコード開示強制の問題

2009/4/27の続き

 http://d.hatena.ne.jp/fujiyoshisyouta/20090427/1240852978 のコメントを読み、改めてクリップした記事を見直してみたんだけど、

  • ソースコード開示、中国強行…知財流出の恐れ ニュース ネット&デジタル YOMIURI ONLINE(読売新聞)
  • 日米欧は企業の知的財産が流出する恐れがあるとして制度導入の撤回を強く求めてきたが、中国側の「強行突破」で国際問題に発展する懸念が強まってきた。
  • しかし、ソースコードが分かればICカードやATMなどの暗号情報を解読するきっかけとなる。企業の損失につながるだけでなく、国家機密の漏洩(ろうえい)につながる可能性もあるため日米欧の政府が強く反発。日本の経済界も昨秋、中国側に強い懸念を伝えた。

 なんかよくわからんぞ。いや、よくわかるけど、話がつながってない。
 どうして、いち企業のソースコードの漏洩が、国家機密の漏洩に繋がるのか。
 そのあたりの話を繋げようとすると、どうしてもソースレスの危険水域を渡り歩かなければならなくなるって気がします。
 それより、ソースコードの開示がもたらす別の可能性について検討してみよう。
 中国政府が、国内からのインターネット接続を規制しているというのは有名な話。たとえば、中国国内から、チベット問題などの情報を検索・閲覧することは困難だ*2
 暗号化通信に使用する機器のソースコードが開示されるということは、昨日も書いたとおり暗号を解読する鍵を発見しやすくなるということ。つまり、個人の通信の秘密*3はほとんど消失する。
 政府にとって都合の悪い情報をアクセス規制で見えなくする政府が、暗号解読のヒントになりそうな情報を強制的に収集するかもしれない、ということが、一体何を意味しているか、だ。

チャイナリスクについてそろそろ真剣に考えてみないか?

>>中国、ITソースコード強制開示強行へ 読売経済ニュース
>こんな重大ニュースを読売以外は日経ですらスルーしているのはどうしたことでしょう。
>日本もですがアメリカは、ITの知的所有権で成り立っている様な国です。
>いくら最近G2だなどと親密振りを謳っても、アメリカの根幹にかかわるこの問題でアメリカが中国に譲歩することはない。
>当然ですが、日本企業も同じです、電機、自動車など最先端技術はITで成り立っています。
>日本政府も拒絶し撤回を要求すべきです。
>内閣府にも意見を送付します。
 
 ご意見、ありがとうございます。m(_ _)m
 ようするに、中身をタダでくれ、同じ物をオレたちも作って売るからって話。
 正面から泥棒するぞって言ってる訳で、あまりにもバカバカしくて笑っちゃうよ。
 でも、天安門の時に自分を捨てて中共を助けたのがバカな日本だった訳で、同じバカを繰り返しはしないかと心配でたまらないってのが正直なところです。
 これをやるのは、殺人鬼にチェーンソーを渡すようなもんです。

>>中共はアメリカ以上の訴訟社会になるって予想する人もいるくらい。
>少し前の中国国内でのニュースに、転んだ老人を助けられない社会とかいうのなかったっけ?
>訴訟という名を借りた新たな商売(日本では犯罪だとは思いますが)なんでしょうね。
 
 ご意見、ありがとうございます。m(_ _)m
 ありましたね。その話。
 まあね、短絡的に決めつけるのはマズイんだけど、少なくとも日本とは違うってのは持ってないとね。
 手のひらを返すようにひどい目にあわされたって話は枚挙(まいきょ)に暇(いとま)がありませんから。

 昨日も取り上げたけど、

みたいに、彼らは「法的な体裁」を整えることにも余念がない。
 もっとも、これは国民性とか民族性とかに帰属する問題ではなくて、不正利得を得ようとする人間一般に共通な話。

*1:Vodafoneが投資をケチったために、ソフトVANKはそのツケを払わされてるんだけど

*2:そして、少なからず生命の危険を伴う。

*3:実質、そんなものはあるかどうかすら怪しい限りなんだけど。