ここ数日のクリップ

ITC関連

PCのちょっとした相談

 IT Oasis:「Excelでどうにかならないか」――中小企業IT支援のミスマッチ - ITmedia エンタープライズ
お金がないのでフリーソフトを使っている。いろいろなソフトをインストールしているのだが、そのせいか時々、PCがフリーズしたり、プリンターが印刷できなくなったりする。そういうときにどうしていいのか相談する人がいない。1カ月交通費込み5000円で、何かトラブルがあったらいつでも飛んできて直して欲しいというのが社長の頼みであった。

 この対価が適切かどうかはわかりませんが、こういうニーズってやっぱりあるんだな。
 普通は、知り合いでPCに詳しい人に昼飯のひとつもおごって終わり、と言った感じなんだろうけど。

 こういう仕事、PCオタニートの職業支援に使えないか、というアイデアもある。
 が、これは実現が難しい。

 こういうサービスって、一部の世界では「ITのちょっと相談」と言って、経営者とのリレーションシップ形成のためのチャネルと考えられているんだが、その背景には経営者との間の個人的な信頼関係がなければならない。
 PCヒキニートに、中小とはいえ経営者のような脂の乗った人間と渡り合うことを求めるのは無理がないか。

 また、こういう仕事は、24時間365日の世界だったりする。
 ということは、チーム制、シフト制を取らないとビジネスとしてはなかなか回らないと思われるのだ。
 経営者との個人的な信頼関係が必要である一方、シフト制にせざるを得ないというのは、モデルとして崩壊してるとしか言いようがない。

 上記は、経営者とPCオタニートのリレーションシップをゼロベースと想定した場合の話。
 経営者が気のいい親戚のオジサンとかだったら、もう少しハードルは下がるかもしれない。

Web関連

Facebook

 Facebook、OpenID対応へ - ITmedia News
 Facebook connectとかいう認証技術とかぶってるけど大丈夫なの?と言う話らしい。

ライフハック関連

持てよ、向上心(勉強会ネタ)

 以下のホットエントリーを見た。
 勉強会に否定的な上司の横っ面を札束でぶっ叩くための助成金案内 Kousyoublog
 かいつまんで言うと、要は社内勉強会をやると「おっ、人材育成してるねー」とお上に頭をなでなで、じゃない、助成金がもらえるという制度がある。
 社内で勉強会やりたいけど反対されたー、って人は、こういう制度を活用してみては、という話。
 この記事は、以下のようなエントリーに触発されて書かれたみたい。

 社内で勉強会やりたいと会社に言ったら、「言うまでもない」と断られた。 - 脱エンタープライズ志向

「鍵を落としたらどうする?」とか、「レンジつけたらブレーカー落ちるから、もしサーバーがダウンしたらどうする?」とか、「セキュリティ的にまずいのでは?」とかとか。(なんちゅう理由だ。)
「誰かリーダーとかが1人付けばいいのでは?」と話にあがったようだが、「誰が行くの?」という感じで最後の望みも消滅。
結構ショック。
会社としてバックアップして欲しかったけど、嫌なところだけ知ってしまった感じ。「給料つける訳ないよね?」とか「スキルアップして他の会社に行くようなことは無いよね?」とかワザワザ言われた。

 根本的に考え方が逆なんだよね。
 スキルつけたら逃げられる、じゃなくて、スキルがつかないからデキル人から逃げてくのに。

 SRPYの今後の活動に向け - 脱エンタープライズ志向
もともと、自分の会社で社内勉強会というものを根ざすのを最初の目標としていたけど(社の社員限定で)、結局許可を得られなかった今、外部でどんどんやっていくしかない。言われてみれば、イチイチ会社の許可をとるものでもなかったかなとも思う。

 結果的に、やる気のある人はこうやって外部で人脈作ったりするんだから、逆効果にしかならないよね。
 この流れに反応したのが、「勉強会やろうぜ!」と最初に煽ったこの人。

 2009-02-07 - 未来のいつか-hyoshiokの日記
当該ブログを読んでみると客先常駐のエンジニアが自分の会社で勉強会を開催したいと相談したら駄目と言われたということらしい。その会社の事業というのが、客先常駐、派遣で自社での開発とかは無さそうだ。客先へ一人月いくらで派遣というビジネスモデルのようである。一人月いくらというビジネスでは極論すると生産性向上のインセンティブはない。生産性が向上して10人月かかったものが5人月でできてしまうと単価が一緒ならば売上が半分に減ってしまうので、生産性を向上させるより従来通りの方法で10人月かけて開発する。生産性向上の分、単価を上げることができればいいのだが通常はそのような事はできない。また、客先常駐で作業をしている場合は、生産性が高かろうが低かろうが、作業をしていれば決った単価の売上があるので、そこに生産性を向上させるインセンティブが働きにくい。

 まあ、散々言い尽くされた感のある話だけど、その通り。

 2009-02-07 - 未来のいつか-hyoshiokの日記
短期的な視点で言えば、技術者を教育したところで急激に売上を伸ばすことはできない。それはそうであろう。だけど、中期的に見て、技術者にとって魅力的でない会社に人は残るのだろうか。むしろどんどん人材が流失してしまうのではないだろうか。人材流出は企業にとっては大きなコストが発生する。どう考えても、勉強会を開催するコストよりも勉強会を開催しないリスクの方が大きいと思う。

 スキルアップしないほうが会社にとって得 - atsushifxの七転八倒 (待避所)
だいたい日本のソフトウェア開発は技術力が最低の人用に最適化しているわけで、技術力ではなく人月単価しか見ない。

Web関連

ごらん、Kono有Zamaだよ

 Amazonのアカウントの仕組みが微妙すぎる - F.Ko-Jiの「一秒後は未来」
要するに同じメールアドレスであっても別のパスワードを設定すれば別のアカウントを作ることができるという不思議システム。

 パスワード忘れたと言う理由で、知らず知らずの内にIDを量産してる可能性がありそう。

 Amazonのアカウントの仕組みが微妙すぎる - F.Ko-Jiの「一秒後は未来」
↑「このEメールアドレスで複数のアカウントが作成されているため、Eメールアドレスからパスワードを再設定するアカウントを特定できませんでした。 アカウントを特定するために、必要事項を以下にすべてご記入のうえ、「送信」ボタンをクリックしてください。なお、以下のすべての質問に答えられない場合は、新しいアカウントを作成してください。」 という面倒な画面を目にすることになります。
入力しなければならないのはクレジットカードの情報と請求先の郵便番号。もしパスワードを忘れてクレジットカードを登録していなかったら新しいアカウントを作成せざるをえなくなります。

 これを見て、「他人のメールアドレスでIDを作れるのではないか?」という人もいるだろうが、現実的ではない。
 それは、ID作成時に、確認用のメールが送られるからで、このメールに応答しないとIDは作成されないからだ。
 そういうわけで、「他人のメールアドレスを騙ってIDを作ることのできる可能性」は、「他人のメールを覗き見する可能性」とほぼイコールになる。
 「他人のメールを覗き見する」こと自体は、じっさい技術的にそこまで高度な話でもないわけで、できるかできないかと言われれば出来る。
 でも、この可能性をもって他人のアフィを抜き取るとか、他人のクレジット番号を使って買い物するとか考えるのは短絡的。
(追記)クリップのほうで鋭いツッコミがあった。

 Amazonのアカウントの仕組みが微妙すぎる - F.Ko-Jiの「一秒後は未来」 ニュース[okyuu.com]
複数アカウントが作成可能な理由は、使い分けが出来るようにってことじゃないですかねえ…
ごにょごにょなアイテムを購入すると、Amazonが非常におせっかいに感じることが多いので。

 そうなの?でもそれだったらメールアドレス自体変えるんじゃぁ。と、思わなくもないけど。

地球が静止する日

 「インターネットの静止する日」 Googleがない55分間
ネットユーザーは、自分たちがどれだけGoogleに依存しているかを思い知らされたのだ。

 うーん。

無料動画配信サービス

 無料動画配信「第2日テレ」が単月黒字化 - ITmedia News
日本テレビ放送網はこのほど、無料動画配信サイト「第2日本テレビ」が1月に単月黒字を達成したと発表した。テレビと連動した動画配信や、完全無料化によるコスト削減が奏功した。

 ひょっとして、ユーザー課金ってコストがバカにならない?有料サービスでペイさせるのって難しいのか。
 ここの場合、日テレというスポンサーがあるから黒字化できたっていう背景はあるんだろうけど。

ものつくり

過剰品質論に異議アリ

 「過剰品質論」の過剰 - 材料で勝つ - Tech-On!

  • 「オーバースペックシンドローム」とは,顧客の要求品質を超えた品質過剰な製品を供給しがちな体質のことである。
  • 筆者はてっきり,そうした過剰品質体質をいかに脱却して新興国の消費者のニーズに合った製品を出していくかという話だと思っていたが,善本氏が言わんとするところは,後半部分はその通りだが,前半部分はかなり趣が違った。前提として「オーバースペック」だと勝手に思い込んでしまう傾向に警鐘を鳴らしているのであった。
  • 善本氏が怖れるのは,基本性能を落とした製品が増えていくと,「日本製品といってもたいしたことない」といった見方が広まり,これまで培ってきた「高品質な日本製品」というブランドイメージが崩れていくことである。いわば「日本のかけら」がなくなっていくことこそが日本製造業の競争力低下につながるとみる。
  • 「オーバースペックかどうかは顧客が決める」
  • 新興国は貧しいから,日本向け製品をそのまま出したら過剰品質になる」という見方は確かに,単純すぎるのかもしれない。

 「高すぎて売れない」のは、需要と供給のミスマッチの問題。
 だが、だからといってこれまで日本のものつくりの根幹を成してきたとされる「高品質」の看板をそうもあっさりと取り下げたらどうなるの?と言う話。
 (関連)[経済] 経営戦略とビジネスモデル