今日のクリップ

『海外SNSの雄』のたそがれ

 MySpaceから優秀な人材が大量脱出―落日を予感? (はてなブックマーク)
 日本国内ではぱっとしない、というイメージだったんだけど、これは本格的にぱっとしないということなのかも。
 確かに、Facebookとの競合状況を考えれば、あっちの勢いはすごいからなぁ。

Subversion後の世界で可能となるビジネスモデル

 GitHubの登場はコミッタを特権階級から追い落とす革命だった - Hello, world! - s21g (はてなブックマーク)
 これまで、いわゆるITベンダーは、サポート費という形で自社製品のメンテナンスコストをユーザーに負担してもらってきたわけ。
 だけど、この先、脱Subversion化したOSSソフトウェアが増えていったとすると、その先に待っているのはパッチ課金によるビジネスモデルが成立する世界ということになるんじゃなかろうか。
 Subversionみたいな集中リポジトリだと、特定のコミッタが承認したものが「正式版」*1となるわけだけど、分散レポジトリではそういう「正式版」の地位が相対的に低下することになる*2
 これに近いことは、Linuxの各ディストリビューションとか、ウィルスバスターとかでも起こっている。
 最後の砦はMSなわけだけど、今のところここはパッチの開発費をパッケージの売価に転嫁している格好。だからMS製品は、個人で購入するには非常にキツい価格設定になっている*3

対話のテーブル

 空気と同調圧力の話。

カジュアルな罵倒

 「空気」を読み合う生きづらさ:日経ビジネスオンライン
 自己主張をするのはいいけど、意見の異なる相手に対してすぐに罵倒を始めてしまう奴がいる。
 罵倒した時点で「対話」のテーブルから降りた、つまり不戦敗なんだよ。

スキーム

 欧米なんかだと、たとえば「人種差別」と言う形で立場表明のためのスキームが出来上がっている。
 だから、自らの立場を表明するためにはこれらスキームに対してYesかNoを言えば済む。
 YesかNoで済むから、ストレスがたまりにくい。
 捕鯨問題なんかで、白人が無邪気に人種差別発言をしているのは、立場表明のためのスキームに乗っ取っているからなんだな。

罵倒合戦になる原因

 それは、スキームがあいまいだからなんだろうと推測している。
 スキームがあいまいということは、私とあなたの立場を区別するための基準があいまいであると言うことでもある。
 だから、その立場の違いを際立たせるためには、ある意味「冒険的な」方法が求められる。
 そうした「冒険的な」方法の中で、もっとも「カジュアル」なのが罵倒であった、と言うだけの話。

*1:はてブコメントで述べた、日本のITベンダーの将来への心配というのは、「正式版」を絶対視する商慣習のことだったりする。

*2:OpenOffice.orgに対する、SunのStarOfficeみたいなものは、すでに存在はしている。だから脱Subversionは技術的制約とは必ずしも言えない

*3:ちなみに、MSがパッチ課金モデルに転換できない理由としては、CSRとして、海賊版に対してもパッチを提供することが求められているから