今日のクリップ

ソフトVANK関連

 社長の出自に関する叩きは避けるべきだが、それを理由にして企業そのもののあり方について叩くことを自粛してはいけないだろう。

電気通信市場の環境変化に対応した接続ルールの見直し

 総務省が小見出しの通りの題名で開いている審議会絡みの話。

第一種電気通信事業者としてのあり方

 拙速なソフトVANK叩きは避けるべきだが、この会社のインフラ投資がそもそも足りてないんじゃないか、第一種電気通信事業者を名乗る資格そのものにすら疑惑が生じてくるわけだ。

今までも、ね、ソフトバンクの基地局運用に関しては、前身のボーダフォンの時代からかなり悪いウワサしか聞きませんでしたよ。例えば、基地局を建てるとき、近所に他社基地局がある場合は必ず相手側に通知し、アンテナ間の距離に応じたフィルタを挿入しなきゃならない、という、無線事業者間の一種の「紳士協定」があるわけですよ。W-CDMAになってかなり広く帯域を拡散しちゃうようになったため与干渉が増えてしまう、それを事業者間で協力して防いでいきましょう、という協定ですよ。ところが、ソフトバンクは、ボーダフォン時代からしょっちゅうこの決まりを破っていたらしいですからね。

 とまぁ、遵法精神に欠けてるんじゃないか、という指摘も方々から出てる。

単純接触効果(ザイオンス効果)

 PMっぽいネタ。

 とにかく「会う」「話す」ということの積み重ねが、人間関係を好転させるという話。
 プロジェクトの観点からいくと、利害関係者とは用がなくてもできるだけ会って話すようにしていると、いざと言うときに助けてもらえる可能性が高い、ということになるのだが。
 この理屈には、一つの罠が潜んでいる(ブコメでも、いちおう指摘があるけれど)。

単純接触効果の罠

 ただ、この接触と親近感の法則には注意も必要です。
 必ずしも、親近感の増すことが好意に結びつくことばかりではないのです。
 よい印象、あるいは中立的な印象であればいいのですが、最初の印象が悪かったり、悪い印象を与えてしまう接触を続けると、余計に嫌いにさせてしまいます。
 回数だけでなく、中身をどうするかということも重要なのです。

 要するに、顔を合わせるたびに謝罪しろ、賠償しろと繰り返してみるとか、困ったときだけ「助けさせてやる」とか言っているとダメ、ってこと。
 ちなみにザイオンスというのは、単純接触効果にかんする実験をした人らしい。

mixi終わったらしい

ことの概要

 mixiが、招待制を廃止し、18歳未満のユーザーの登録を受け入れるように規約を変更した。
 それを受けて、「出会い系」というキーワードに引っかかるコミュニティを削除していることに腹を立てている、という内容。
 「出会い系」とは言っても、「ネットの闇」と言われる、古くは「ツーショットダイヤル」みたいなものだけではなく、共通の趣味を持った人たちの集まりまで巻き込んだ騒動に発展している模様。
 「出会い系」規制自体は、条例に基づいて行われるものであって、もともとmixiが18歳以上でないと登録できないのもそういう理由があった。
 実際には、mixiの年齢制限は有名無実と化していて、規約の変更以前にも多数の未成年が登録していたことは明らかである*1

Webサービス運営主体としての資質

 いつの間にか、コミュニティが削除されているとすればそれは由々しき事態といえる。
 条例に基づく削除であれば、それ自体は全く問題はない。公正さを期すために、巻き込まれる形で閉鎖されるコミュニティが出たとしても、それはユーザーが甘受すべき不利益の範疇と言える。
 問題は、この削除作業が、ユーザーに周知されていないのではないかという点に尽きるだろう。

退会する人にお願いしたいこと

 上記のような不満があって、これを機にmixiを退会しようと考えるのは、個人の自由であり、全く責められる謂れはない。
 ついでに、できるならば、そうした不満は退会手続きの中で、運営主体に向けてぶちまけて欲しいところ*2だが、まあそれも個々人の自由の範疇と言えるだろう*3

*1:ゴキブリケンタッキー事件などは、規約の変更前のこと

*2:この手のサービスは、普通は「退会理由」を記入するフォームを持っている。

*3:問題は、mixi事務局がそうした声に耳を傾けるかどうか、だが。