今日のクリップ(縮退運転中)

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 委員の一人であるソフトバンクモバイル松本徹三副社長は,自己紹介の挨拶で「なぜ“ガラパゴス”と揶揄されるかと言えば,売れないから。売れれば,誰も文句は言わない」と述べた。「なぜガラパゴス化するのか」に対する答えは,ある意味,この発言でほぼ得られたようなものである。今後の会合では,「どうしたら売れるのか」という議論が深まることに期待したい。

 は?
 誰に対して売るのか、という問題が一番大切なんじゃ。
 国内の縮小しつつある市場を何とか盛り上げる路線なのか、それとも世界市場に打って出る路線なのか。

現状,ほとんどのCATV事業者にとって,NTT東西は競争相手である。放送に加えて,ネット接続や0AB〜J番号対応のIP電話などは,CATV事業者の重要な収益基盤になっている。設備ベースでの競争をやめ,NTTから回線を借りるという選択は,自身の収益基盤を弱める諸刃の剣でもある。

 いや、ぼくは、NTTとCATVが競合しているのは、日本の法体系が垂直統合型のビジネスモデルを前提としているからだと理解しているんだけど。
 つまり、コンテンツの持ち主とインフラの持ち主が一体化している一方、通信をやるNTTと、配信をやるCATVが市場に同時に存在するような。
 ここでCATVがインフラ部分をNTTに任せるとすると、CATVの側は本業のコンテンツ事業に注力できるかもしれないし、同等のサービスを展開する事業者が、同等のインフラを設置するという二重、三重投資を回避でき、コストが下がるかもしれない。
 まあ、ぼくがここで述べたことはたんなる皮算用であって、問題点がどこかにあると思うけれども。

*1:「超」がつく、ということはガラパゴス状態を脱することを目指すと言うことかな?