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Mobile

海外展開云々

 このOMNIAというのは、教授がCMに出ていたあの機種ですね。
 日本のケータイが世界的なプレゼンスを確保していたのは、NECとシャープのシェアが逆転するより前の話。その時期と前後して、日本のメーカーはほぼ海外市場から完全撤退したというわけです。
 それと入れ替わるようなタイミングでシェアを伸ばしたのが、サムスンを筆頭とするお隣の国のメーカー。Nokiaのシェアは今も大きいことに変わりはないのですが、それに迫る勢いを見せています。

日本のメーカーはどこまで通用するか

 アナログからデジタルに移行した第2世代(2G)で、日本は海外とは異なる独自の通信方式を採用。それにより、日本向けとは異なる仕様の端末の開発が求められ、90年代の海外展開の足かせになった。NTTドコモなど、携帯電話会社が端末を買い取ってくれる日本とは異なり、自ら販売チャンネルを構築しなければならないことも苦戦の要因となった。
 国内市場が伸びている間は海外進出に失敗しても取り戻せたが、電子情報技術産業協会(JEITA)によると、国内の携帯端末の出荷台数は近年、頭打ちが続いている。日本メーカーは飽和状態になった国内から、海外に市場を求めざるを得なくなったわけだ。

 市場が伸びている間は海外向け投資の原資を稼ぐことができたわけですが、国内市場の停滞とともにそういう持ち出しもできなくなりました。
 国内でFOMA最遅参のSANYOが、事業部売却、身売りという末路を辿ったのはここ数年のことですが、部門まるごと引き上げという点では三菱などもそうでしたし、最近までソニーエリクソンが撤退か、みたいな噂も流れていました。
 そういえば、Nokiaが日本から撤退していますね。

 さらなる追い風も。「LTE(ロング・ターム・エボリューション)」と呼ばれ、10年以降に導入される通信規格は日本と海外で同じ通信方式が採用される見通しだ。野村総合研究所の北俊一上級コンサルタントは「日本の携帯の技術や商品性は、海外でも何の問題もない」と指摘する。
 共通の通信方式が実現すれば、多機能・高品質という日本メーカーの強みが生かせる可能性が広がる。06年に中国での販売を休止したパナソニックや、NECも海外への本格的な進出を探っている。

 うーん。
 技術的に見劣りすることはないと思いますが、端末というホールセールのビジネスでそれが通用するかどうかは別問題かもしれないですね。
 かつて一度は失敗を経験していますが、iモードのような国内向けサービスの海外展開とか、部品提供などで生き延びる道を真剣に考えた方がいいかもしれません。

モバイル電子決済

 この分野って、日本だと通信事業者ががっちり握ってたり、そうでなくてもモバイルEdyという先行事業者がいたりするんだよね。
 もっとも、モバイルEdyのほうはアレな雰囲気だけど。モバイルEdyのアプリを使って決済できるってことを知ってる人、どれくらいいるんだろうね?