IT技術者のキャリア形成(将来ビジョン編)〜官鬼の章〜
官鬼というのは、中国方面の古めかしい役人の表現で、転じて上役のこと。
絶対的な封建社会では、官僚にコンプライアンス意識などあるわけがない。ゆえに官鬼、官殺と言えば、上役から降りかかる災難を暗示しています。
人生相談ネタ
はてなブックマーク - 本質をきちんと考えない,バカな上司や経営陣に失望しています。:ITpro 経由
本質をきちんと考えない,バカな上司や経営陣に失望しています。:ITpro
上司がアレで困ってます(><)
Q: 本質をきちんと考えない,バカな上司や経営陣に失望しています。
・「戦略会議」という名の会議の中で,億単位の売り上げ不足が予想されているにもかかわらず,10万,100万単位のお金を一生懸命合わせるることに終始し,その他は進捗報告のみ
・情報セキュリティがテーマの場合,本当に情報セキュリティが守られるにはどうすればよいかを議論するのではなく,ドキュメントの整備に終始
・人材育成の場合,資格は評価の基準の1つにはなり得るが,資格だけで評価するのではなく本質的な評価が必要という主張に対し,どうしても資格重視の考えに偏る
・高い単価の人がいっぱい無駄な(本質的でない)作業をしているが,高役職の中身は評価されず,新人の残業代をカットしようとする
A: キャリアと現状への意思を明確にせよ。変革を望むなら改革提案を。
本来最初にリストラされるべき役員は最後まで残り,現場のエンジニアが切られるのは明らかですね。億単位の売り上げ不足で小額の売り上げを議論しているのであれば,営業力がさほどあるとは思えませんので,残念ながらこの場合は,現場リストラが4月以降,夏あたりに起こるでしょう。
身の振り方を考えるためのマトリックスは、以下の通り。
現状を何とかしたい 早く会社を脱出したい 将来技術者の道を究めたい 技術的な観点からの「改革仮説」を提案 自分を磨くことに集中
転職活動を進める将来経営幹部になりたい 経営的な観点からの「改革仮説」を提案
実現のために自ら行動ある程度の放浪を覚悟
独立も考える将来を決めかねている 改革のタスクフォース参加を提案。ダメな場合は見切る 自分のSWOT分析
冷静に転職活動
転職は慎重に。今後の景況でリストラが進むとますます難しくなりそうだし。
職務経歴書をきれいに書いてみるのはいいと思う。転職するしないに関わらず。
先行するモデルケースが見当たらない
Q: 信頼できる上司や手本になる先輩がおらず,同僚も業務の質を上げようとしないため,やりがいを失いつつあります。
信頼できる上司やお手本にしたい先輩がおらず,プロジェクトを企画しても,専門職であるはずの同僚たちは,自分の専門分野の業務の品質を高めようとしません。納得のいくものが作れないという結果が見えてしまい,やりがいを失いつつあります。
A: 根本原因を突き止めて改善活動を。精神的なメンターは社外で探せ。
まずはあなたの提案の根源にある本当の課題と,あなたの提案が受け入れられない本当の理由の2つを突き詰めていく必要があります。いわゆる「イシュー分析」の手法なのですが,これで課題を3〜5段階くらい掘り下げると,「ルートコーズ」といわれる根本原因が分かってきます。その際に忘れてならないのは,以下のポイントです。
- 会社の経営環境,内部事情,方針といった,会社やその部門が置かれている立場
- 設備,人材の質や量,予算といった現場の制約事項
- 実現に至る社内プロセス
- 後工程(顧客)のメリット,動向といった顧客思考
- 組織の成長や従業員の意識向上といった成長の視点
BSCを応用して、改善提案が通らない理由を分析するライフハック。