今日のクリップ

人事関連

  • 日本企業では、上司が部下の受けてきた研修の中身を知らなかったり、「研修で遊んできたのだから、今日からばりばり働いてもらうよ」と、上司が部下に嫌みを言ったりすることがある。
  • カイゼン活動を通じて製造現場の社員の人材育成に力を注ぎ続けたトヨタ自動車は生き延び、経営者が現場の作業員を「手足だけでいいのに、頭までついてくるので厄介だ」と言い放った米国自動車会社は、次々と破綻した(『経営の未来』ゲイリー・ハメル著 日本経済新聞出版社)。

Security関連

  • 三菱UFJ証券の顧客情報約148万件の流出事件で警察は同社元部長代理を不正アクセスと窃盗の疑いで逮捕した。うち5万件の情報が名簿業者に売却され、不動産セールスなどに利用された事件だ
  • 「窃盗」は当然と思うが、これはデータの入った1枚何十円かのCD−ROMを盗んだ疑いという意味なのだ。情報自体の盗みは罪にならないのが法の現状という
  • 少なくとも人にいいしれない不安を与える個人情報の不正持ち出しには相応の法的な歯止めがほしい。

 CD-ROMという媒体を盗もうとする泥棒の存在を規制することができないように、CD-ROMに記録された情報を盗もうとする泥棒の存在を規制することはできないんじゃないかな。
 法的な歯止めとして意味があるのは、たぶん

  • 情報そのものを盗む行為を明確に犯罪行為として規定すること
  • 情報そのものの窃盗事件を調査するに充分な法的根拠を、捜査機関に提供すること
  • 情報損失に伴う損害を補償および原状回復に寄与する法的根拠を提供すること

といったあたりではないかと。

  • 情報窃盗罪新設を求める声も強いが、では不正の内部告発のため記録を持ち出す場合はどうかなど、詰めるべき問題も多いと聞く

 企業の不正行為を告発しようとしたら窃盗罪に問われるかもしれない、という話。
 まあ、もともと「内部統制」とかで内部要員の身柄は雁字搦めにされているのが現状だけど、内部告発しようとしたら犯罪者になってしまうかもしれないとしたら、それはとても残念なこと。