今日のクリップ(縮退運転)

 リハビリがてらと言うこともあって、手抜き更新となってしまいますが。

 上記二つの記事は、相互作用はありますがそれぞれまったく別の問題ですね。
 自宅待機が発生しているのは、ある意味で「セーフティネット」が効いていることの証でもありますが、根本原因である「景気変動に対する産業基盤の脆さ」はそのまま塩漬けになってます。
 たまたま政府にキャッシュがあったから餓死者がでてない(或いは、世間一般で問題になるほど出ていない)というだけなのではないでしょうか。
 次の問題は、もうね。半導体のプロセス技術者をサムソンあたりにごっそに持っていかれたとか、過去の失敗例をまったく研究できてないんでしょうかね。
 そういえば、2009/10/20分の日記でも、ちらっと同種の問題の構造について言及済みでした。

  • 組織の〈重さ〉を構成する要因は大きく次の四つにまとめることができる。
    1. 「過剰な『和』志向」
    2. 「内向きの合意形成」
    3. 「フリーライド(ただ乗り)」
    4. 「経営リテラシー(基本的な考え方)の不足」

 たとえば、喫煙所や給湯室などでの会話を通じて補完しないと、仕事に必要な情報が十分に得られない。あるいは飲み会に参加した人だけが常に重要な情報を得ている──。このように、公式の会議やメールでは全体像がわからず、周辺から情報をかき集めてやっと合点がいくような組織ほど劣化が進み、きわめて重くなっているといえる。
 社内で個人的なネットワークや情報源が増えることは一見メリットに思える。しかし調査によると、実はそれ以上のデメリットがつきまとうという意外な結果が出た。

企業経営の基本的な理論・論理を日常業務とは別に学び、仕事に生かす姿勢が日本のミドルに欠け気味

 「鉄の結束」とやらからは自由な発想は生まれないでしょうね。
 組織の中にもし自由な発想をするような人がもしいたとしても、その「鉄の結束」とやらが「鋼鉄の処女」へと変貌してその人に襲い掛かりますから。

 両社はこれまで、求人広告事業「Yahoo!リクナビ」を共同展開していたほか、リクルートがいったんは終了を告知していたR25のモバイルサイト「R25式モバイル」をヤフーが引き継ぐなど、R25の事業でも連携していた。

 まあ、落ち着くべきところに落ち着いたと言うことでしょうかね。
 ただ気になるのは、リクルート系媒体と言えば広告連動なんですが、Yahoo!と組むと提携相手にいろいろと制約が出てこないかな、などとちらっと思いました。
 これまで問題になってないなら、今後もまあ問題にはならないんでしょうけど。