今日のクリップ

 今日も縮退運転で、手抜き更新になってしまいました。

 別記事でいろいろネチネチといじられてた人のインタビュー。
 いじってた方のインタビューからジャンプして読んだ。当日記にテーマにフィットする箇所を抜粋。

 現在では、答えははっきりしている。日本のICT産業の国際競争力の喪失は、眼を覆うばかりだ。それは、日本型の垂直統合モデルの敗北であり、海外の水平分業モデルの躍進だった。コンピュータにしろ、通信機器にしろ、家電にしろ、主要部品はモジュール化され、それぞれが中間財のグローバルマーケットを形成した。つまり、主要部品をさまざまなマーケットから買ってきて、組み合わせるだけで一定の品質の製品ができるようになった。重要なのはコンセプトであり、サムシングになった。その新しい競争においては、日本の垂直統合モデルの特色である子会社までを巻き込んだ設計、開発、製造――あらゆる過程における緻密な部品のすり合わせ、組織同士の補完性は必要なくなった。むしろ、機動性を欠き、コスト増の原因となったのだ。

 もともと、日本のICT産業が、「喪失」できるような「国際競争力」を持ったことがあったかなぁ?
 日本国内限定でなら、日本企業と外国企業の競争があったかもしれないけど。
 ICTとよく似た略記法をするアレ関連の書き物を読んでいると、よく目にするのが「全体最適」という概念だけど、あれって「すり合わせ」とはちょっと違った意味合いだ。
 近年は、公共系のIT調達なんかでEA(Enterprise Architect)なんてことがよく言われている。「すり合わせ」のもともとの意味は、現場レベル、ボトムアップの「カイゼン」のことなんだけど、EAのスキームは調達段階でそのあたりを決め打ちにする。あえて言うとトップダウンのアプローチというわけだ。

でもさ、なんか違和感があるんだよな

 その違和感の正体を追いかけていくと、やはりHPとかOracleあたりの動きと呼応している。
 ハードウェアのベンダーであるHPは、近年ソフトウェアベンダーのM&Aに力を入れているし、逆にソフトウェアベンダーであるOracleはSunを買収している*1
 海外で、今後プレゼンスを高めていくと見られているこうしたベンダーが、まさに、ここで言われているような『日本の垂直統合モデルの特色である子会社までを巻き込んだ設計、開発、製造――あらゆる過程における緻密な部品のすり合わせ、組織同士の補完性』というものを売り文句にしてくる予感しかしないわけ。

デジタルガレージは15日、米Twitterと共同開発した、日本国内の携帯電話に向けた『Twitter』のβ版を公開したと発表した。

絵文字対応では、携帯通信事業者間で、仕様が異なる絵文字について投稿したユーザーの意図に合った絵文字を表示する絵文字変換機能を実装している。第三者に読まれることなくユーザー間でメッセージをやりとりできる「ダイレクトメッセージ」の送受信にも対応しており、「電子メールのようなコミュニケーションが可能になる」(デジタルガレージ)。

 mixiにとっては、来るべくして来たXデーですね。
 私のマイミク周辺でも、「ベータ」が取れてからはぼちぼち使われているようですが、あの人らはケータイでネットするわけでもないからなぁ。

*1:そのせいで、MySQLはどうなるんだよ、という議論もちらほら出ている